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| 兵薬界 No.576,2004年01月号 |
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痛風発作とは、尿酸塩結晶によって引き起こされる急性関節炎をいう。痛風発作は痛風の最も特徴的な症状であり、この症状をきっかけに受診する。 母趾基関節、足関節などの下肢関節に多くみられ、予感と称される局所の違和感に続いて急激に関節炎が発症し激痛が生じる。数時間のうちに罹患関節は腫脹し、熱感と発赤が強くなる。特に母趾基関節に生じる発作は初回発作の60%以上を占める。歩行困難になることもあるが、10日前後で軽快し、次の発作まで無症状である。 発作は特徴的な経過をとる。 まず、発作の半日から1日前に局所が 「ムズムズ」 「ジンジン」 するような違和感を感じる前兆期がある。以前に発作を経験した患者はこの時期を判別出来る。罹患関節に疼痛、発赤、腫脹などが出現すると、その炎症所見は急激に増悪して、数時間から24時間のうちにピークとなる。歩けないほどの耐えがたい痛みとなる (発作極期)。 関節炎はその後、2〜3日で歩行が可能な程度にまで軽減し、1〜2週間のうちに消退する。そして、関節炎症状が完全に消退した寛解期となる。 前兆期の予感を覚える場合には、コルヒチン0.5mgを1錠服用すると効果的に発作が抑えられるが、2〜3時間以降では有効性はない。従ってコルヒチンは事前に処方し、患者に携帯させる必要がある。最少量の投与にとどめ、投与後2〜3時間経っても効果がない場合には NSAIDs の投与に変更する。 NSAIDs は発作開始後、出来るだけ早く投与した方が効果的である。NSAIDs は血漿蛋白結合が高く、血漿蛋白の透過性が強い炎症組織に移行しやすいので、炎症局所でシクロオキシゲナーゼ活性を阻害し、炎症性メディエーターの産生を抑制することにより効果を発揮する。 発作の極期において強度の関節痛を有する患者には、NSAIDs の短期大量療法が提唱されている。即ち、常用量の1.5〜2倍量まで投与するが、この投与量で殆ど発作は我慢出来る程度にまで抑制され、睡眠も可能になる。但し、大量投与は初日のみ、長くても2〜3日とする。 尿酸降下薬は、関節炎発作が完全に寛解するのを待って投与を開始する。 |
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文献・小沼・診断と治療 Vol.90,No.2(2002) 文責:大平 洋 |