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プリン体とは、細胞中にある「核酸」を構成する成分の一つで、プリン環という共通の化学構造を有していることからこう呼ばれている。核酸は、遺伝に関わる物質で、あらゆる生物の細胞に含まれているので、人体はもちろん、ほとんど全ての食品や一部のアルコール飲料にも含まれている。従って、細胞数が多いものには多く含まれ、食品の中では精巣、卵巣、内臓や、乾燥によって細胞が凝縮されている干物などに多く含まれていることになる。
参考文献:
2002年 日本痛風・核酸代謝学会 「高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン」
2001年 山中寿(東京女子医大助教授)「痛風手帳」
ビール・発泡酒の値は当社分析による。
アルコール飲料についてはどうだろう。アルコール飲料の中ではビールに多く含まれていると言われ、銘柄によっても異なるが、350ml缶にすると1本当たり約25mgになる。また、プリン体は麦芽に多く含まれるため、麦芽比率の低い発泡酒はビールの約半分程度の含有量となる。味は弱くて、少しえぐ味がある程度なので、通常のビールや発泡酒では味は感じられない。
人間の体内には、食事によってとりこんだプリン体と、自分自身の新陳代謝による古い細胞核酸の分解や、激しい運動などによって体内でつくられたプリン体が存在する。プリン体は、肝臓で尿酸に代謝され、その後、腎臓で老廃物としてろ過され、尿となって排出される。
尿酸は、通常体内で一定量に保たれているが、そのバランスが壊れて過剰な状態になると、 痛風を引き起こす原因となる。肥満、ストレス、食品からの過剰なプリン体摂取、遺伝的体質などの様々な要因からバランスが崩れる。血中尿酸濃度が7mg/100mlを越えると、「高尿酸血症」と診断され、この状態が数年間続くと痛風を発症しやすくなると言われている。現在、成人男性の約2割
※1
が高尿酸血症の状態にあるともいわれている。
痛風は、体内に結晶化して沈着した尿酸を白血球が攻撃することで、激しい痛みを伴う発作が起きる病気。風が吹いても痛いという例えからこう呼ばれている。全国での患者数は約59万人
※2
。女性はホルモンの関係で尿酸値が上がりにくいことから、患者の99%は男性となっている。
※1
2002年 日本痛風・核酸代謝学会「痛風・高尿酸血症治療ガイドライン」
※2
1998年 厚生労働省「国民生活基礎調査」
これらのことから、食生活の中でプリン体のとり過ぎに気を付けている方が一部にいらっしゃいます。ただ、尿酸値が正常な人にとっては食品中のプリン体は特に気にする必要はないことで、アルコール飲料の中でプリン体含有量が多いと言われているビールについても、適量飲酒
※
の範囲内であれば問題ないとされている。
※ 適量飲酒の定義:
個人差があるが、ビール大びん1〜2本、ウイスキー(ダブル)1〜2杯、日本酒1〜2合
(ただし、お酒に強い人の場合)/出典:お酒と健康ABC辞典(キリンビール発行)
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