尿酸がたまる仕組み
口から入ったプリン体は、腸で分解されて排泄され、ごく一部が吸収されます。そのプリン体は肝臓で分解され、尿酸になりますが、それほど多くはありません。
実は、われわれの体内から多くのプリン体が作られています。細胞の新陳代謝によって、こわれた細胞の核からプリン体がたくさん出てくるからです。つまり、尿酸の原料の多くは、わたしたちの体の細胞から生まれたプリン体だったのです。
肝臓で作られる尿酸のうち、食べ物によって作られる尿酸はおよそ4分の1と言われています。そのため、食事中のプリン体が多少増減しても、その影響はあまり大きくないのです。ただし、高プリン体の食べ物を長期間、大量にとり続けた場合は、その分だけ尿酸は増えます。
ビールのプリン体が悪いとされている理由
ビールに含まれているプリン体の量は6.86ミリグラムで、食品の中ではそれほど多く含まれていません。では、ビールのいったい何が悪いのでしょうか? 実験で調べてみましょう。
40代の男性2人に2種類の運動をしてもらい、尿酸値の変化を調べました。1人は30分のウォーキング、もう1人は30分の筋力トレーニングです。
その結果、ウォーキングでは変化がなく、筋力トレーニングでは40%も増えていました。実は、激しい運動をすると細胞が破壊されるので、プリン体が生まれます。さらに、無酸素の状態で細胞が大量にエネルギーを消費すると、その時の燃えカスとしてプリン体が作られてしまうのです。
細胞が破壊されたり、燃えカスが出たりする要因は、他にも考えられます。それは、「ストレス」と「アルコール」です。
つまり、ビールが大敵とされている要因は以下のように考えられます。
- 他のアルコールに比べるとプリン体の量が多い
- つまみにプリン体が多い
- 大量にのみがち
- アルコールだから
肝臓がアルコールを分解するとき、大量にエネルギーを使うため、燃えカスとしてプリン体が作られます。食べるプリン体だけにとらわれていては、本当の痛風予防にならないのです。
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