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『激痛に泣かされる痛風』
聖マリアンナ医科大学・西岡 久寿樹先生
インタビュアー ニッポン放送アナウンサー 那須恵理子
痛風とはどんな病気 痛風発作はなぜ起きる 痛風の治療 食生活で予防する 質問コーナーQ&A
 
3日目『痛風の治療』
―今日は「痛風の治療」というお話です。尿酸値が高い状態をきちんと治しておかないと痛風の痛みが必ず戻ってくる。それも激しくなるというお話だったので、やっぱり治療をきちんとしなければいけないですね。
西岡  そうですね。どんどん症状が進行してきますから、いずれ腎臓に尿酸がたまってきて、腎臓結石になりますね。
―腎臓にたまってしまうんですか。
西岡  ですから、治療というのは基本的には2つに分けられるわけです。まず関節炎といいますか、痛風の痛みに対する治療と、それから背景にある尿酸が高い状態、つまり高尿酸血症に対する治療、この二つを分けて考えなくちゃいけません。まず痛風の発作がくると、患者さんは非常に痛みを訴えます。そこで、我々がなす治療というのは患者さんの痛みを抑える、やわらげる薬ですね。激しい炎症ですから、坑炎症剤だとか鎮痛剤、場合によってはステロイドホルモンなどを塗って炎症を押さえ込むわけです。この炎症は、速やかに薬に反応しますからおさまります。
―もう一つの治療法は。
西岡  完全に炎症がおさまったら、血液中の尿酸が高い状態、高尿酸血症に対する治療のプログラムを我々は選ぶわけです。尿酸を下げる場合には、まず生活習慣をきちんと見直してみるということが大事ですね。それから例えば高カロリー食だとか、不規則な生活だとか、ストレスが非常に多い状態ですね、アルコールを大量に摂取するとか、そういうような生活習慣をきちんと見直してみることが第一です。それでも尿酸が下がらない場合には、我々は尿酸を下げる薬を処方いたします。尿酸を下げる薬を適正に選んで、その量を適正に処方するということが大事なことです。
―それぞれぴったり合った薬をということですね。尿酸値が高いまま放っておくと、痛みのほかにはどんな症状というのが。
西岡  腎臓が尿酸の標的になります。つまり腎臓に尿酸が非常にたまりやすい状態ですね。
―関節じゃなくて腎臓の方にたまっていく。
西岡  関節と腎臓ですね。ですから、関節以外のところでは腎臓、私たちの老廃物をろ過する装置ですけれども、そこに非常に尿酸がたまりやすくなります。たまった尿酸が核となって腎臓結石ができるわけですね。尿酸が高い人と正常な人と比較しますと、腎臓結石になる率というのは30倍ほど痛風の患者さんは高いとなっています。ですから、腎臓結石というのはやはり高尿酸血症の一つの重要な症状の一つであるということも頭においておきましょう。
―先生、今日の「健康ワンポイント」お願いします。
西岡  「痛風の激痛は放置しておけば必ずまたやってきます」
(2002年12月18日放送)
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